実家のPCの調子が悪くて、入力に3倍くらい時間がかかったので(笑)、山に来てから自分のマシンで打っております。時系列がおかしい記事ですがご容赦を。
この夏、岡山市では大きな展覧会が二つ開催されていました。
まずは岡山市立オリエント美術館にて、
「古代エジプト 神秘のミイラ展 ~オランダ国立古代博物館コレクション~」
オランダ国立古代博物館収蔵の古代エジプト発掘品を集めた企画展で、2003年にライデンでスタートして以来、世界中で周回が続いている大人気の展示なのだそうです。今回の岡山が終了した後もイギリスへ渡られるのだとか。本展には実物のミイラの展示があるとのことで、本とテレビの中のミイラしか知らないネロ子を連れて行ってまいりました。
会場に到着すると、ちょうど学芸員の解説(ギャラリートーク)が始まる時間でラッキー。展示室入り口に置かれたロゼッタ石の前で集合です。
ロゼッタ石といえば、子供の頃にどこかの博物館or美術館でロゼッタ石に紙を当てて、クレヨンで拓本した記憶があるのだけど、今もそういうことをしているところはあるのかしら。「ヒエログリフ、個人の名前は丸で囲む」というルールを覚えたのは、たしかその時だったような…まぁどうでもいい話ですな(笑)。
というわけで、学芸員の展示解説付きで館内を回ります。
ロゼッタ石やナポレオン時代に始まるエジプトブームの解説の後、各発掘品の説明へと進みます。副葬品やスカラベ、神像、棺やミイラ…とバラエティーに富み、大変見ごたえがありました。
古代エジプトの発掘品には膨大な量の文字(ヒエログリフ)や絵やメタファーが描きこまれるため図像を読み解くのがとても面白いですが、相当な情報量なので素人が読み取るのは大変です。今回は学芸員の方がポイントを押さえた詳細な解説を付けてくださって大変勉強になりました。
学芸員さんがスカラベの説明をされるとき、初めは「甲虫」だか「カブトムシ」とおっしゃっていたのが、展示が進むにつれ「フンコロガシが…」となっていくのが可笑しかったです。気を使われたのでしょうなぁ(笑)。いや、ワタクシもフンコロガシで正解だと思いますよ!
展示物の中にミイラが二体ありましたが、このミイラの保存状態が素晴らしかったのです。
盗掘を逃れたため損壊されず、埋葬された状態そのままで二千年間眠っていたミイラです。これまでミイラは何体も見てきましたが、こんなにきれいな状態で安置されたものは初めて見ました。巻かれた麻布も解かれずきれいなまま。よって挟み込まれたスカラベも当時置かれたそのままの位置で遺体を守っています。
墓を荒らされなかったおかげで、このミイラは個人情報をたくさん持って考古学者に発見されました。社会的地位が高く人望のあった神官で、個人名まで確定しているそうです。
この方の副葬品に残されたプロフィールのおかげで、彼の家族が現在世界のどの博物館に安置されているのかわかるんだって。すごいね!
出口に乳香(フランキンセンス)と没薬(ミルラ)の香りを試せる機械が置いてあったので、ネロ子に「ミイラの匂いだよ~」と教えてたらおっかなびっくり嗅ぎにいってましたwww
ミイラで古代エジプトの旅をした後は、ぐっと時代が戻って江戸時代の京都へ。
岡山県立美術館にて、京都・細見美術館所蔵の若冲と琳派の作品を鑑賞。

「琳派・若冲と雅の世界」

これまたタイミングがよくて、夏休みの特別企画で子供向けの作品解説ツアーに参加。
学芸員さんがお子ちゃまたちに絵の解説をしてくださいます。
とはいえ子供に琳派の作風が、尾形光琳が…と解説する必要はなく(笑)身近な生き物が作品の中にどのように描かれているか、ということにポイントを置いて、日本画の表現・技法を説明しておられました。また実物の生物の写真も見せながら、植物や動物、小さな虫を描くために作者がどこに注意して観察したのか子供たちに追体験・比較をさせるとともに、江戸時代の人たちに親近感を持たせるというアプローチにも好感が持てました。みんなも観察日記描くものね。
ちなみに宅のネロ子は細田守の「サマーウォーズ」を観てから花札に興味を持ちはじめまして、展示作品の酒井抱一の鹿図を見て「鹿だから紅葉も付いてるね!」と申しました。何事も勉強とはいえ、親としては複雑な心境です(笑)。
若冲の「雪中雄鶏図」はやはり圧巻でした。近くから、遠くから、子供たちは何度も絵の前を行ったり来たりしながらじっくり鑑賞していました。そこで学芸員の一言。
躍動感のある尾羽の動きを解説しながら
「先生はこの尻尾の羽を見ると、いつもプリキュアを思い出します」
隣にあった若冲のお弟子さんの絵を見ながら
「この鶏の絵は丸っこくてかわいくて、まるでアニメみたいですね」
(笑))))
これって子供向けの釣りなの、マジなの???
学芸員の先生はお母さんのココロのお友達かもしれませんwww
若冲の展覧会は開催される度にネロ子に見せてやりたいと思うのですが、たいていは京都開催で大変混雑するものですから、いつも二の足を踏んでいました。今回はゆっくり絵に触れさせることができて満足です。ネロ子、意外なことに蒔絵や着物にも興味を持っていたなぁ。やはりいろいろなものを見せてみるものです。
【ネロ子、おうちで考古学の宿題】
ミュージアムショップで買った発掘セット。
ピラミッドを掘ると、中から遺物が!
ちなみにネロ子が掘り当てたものは、ネフェルティティの胸像でした。
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